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「自分で筥迫を作れるの?!」と思っている方は多いでしょう。

筥迫には部品が多く、一般の人が全て作るには要素が多すぎることから、
長い間その作り方を説明できる教本がありませんでした。

筥迫工房では長年マニュアル作りに携わって来た経験を活かし、2009年より筥迫の
作り方だけに絞った教本を販売し、これまで多くの方に筥迫作りの楽しみを体験して
いただきました。


  筥迫は複雑な構造が楽しい!

筥迫は二層構造の本体と、簪部品から成り立っており、それを中央の「胴締め」
という帯で一まとめにするという不思議な形をした装身具です。



現代の花嫁衣裳では、この胴締めを付けないものも筥迫として使われていますが、
胴締めを付けないものはただの「紙入れ」であり、その紙入れに胴締めを付けて
格を上げた形が本来の筥迫なのです。
つまり紙入れは「ケ」の日、筥迫は「ハレ」の日に用いる装身具なのです。

本来の筥迫は、本体の背面には懐紙を収めた「紙入れ」、前面は鏡を嵌め込んだ
「三ツ折り」の二層式になっています。



そこに簪を収めるための「簪挿し」が上に置かれ、その簪挿しには「飾り房」が下がります。
これらを一つにまとめるために中央の「胴締め」があるのです。

胴締めに付いた小さな巾着は「落とし巾着」と呼ばれています。
現代ではこれを出している姿も多く見かけられますが、本来は半壊中した筥迫が落下しないように、
帯の中に落とすストッパーの役割を果たすものです。


このように、本来の筥迫は構造が複雑なため、作業工程も多く、またそれら要素も多いことから、
正直なところ簡単に作れるというものではありません。

しかしこの教本では、基本編12頁、応用編3頁、他3頁の全18ページに多くの画像を用いて、
これまでの解説本にない詳細な内容で筥迫の作り方を解説しておりますので、
時間をかけてじっくりと取り組んでいただければ、世界に一つのあなただけの筥迫を手にすることが
できるでしょう。


「マニュアル」と「型紙」を見開きしやすいファイルに収めています。

※基本の型紙は「大人用」ですが、七歳用は大人用を90%縮小、三歳用は80%に縮小
して使います。
「十三詣り」のお嬢様には大人用の型紙を用います。


特別な日の特別な装身具だからこそ、心を込めた記念品として、ご自身のハレの日に、
大切な人たちのために、筥迫作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?



  筥迫は『糊』と『アイロン』で作ります

筥迫本体は「貼り込み」という技法で作られています。
特殊な専用器具を必要とせず、布に厚紙を貼り、糊とアイロンで組み立てていきます。

カルトナージュに似ているようで非なる独特の作り方ですが、細かい作業という面では
手芸というよりは精密な工作に近いかもしれません。





  本格的ながら初心者向けに改良された作り方

単純な懐中紙入れから派生した筥迫は、江戸時代後期に美術工芸の域に達しますが、
明治後半になると一般の婦女子に向けたサイズに縮小され大流行しました。

この時代に比べると、現代では簡易になった筥迫が多く出回っておりますが、
筥迫工房ではその昔、専門の職人によって作られていた本格的な型を忠実に再現することを
追求しております。

しかしながら、実際筥迫を作られる方は「和装の花嫁」「成人式」「十三詣り」
「七五三」などの節目を迎えるお嬢様たちやそのお母さまたちであり、この日のために
初めて筥迫作りに挑戦する方ばかりです。



そこでこの教本では、本来の貼り込み作業で使われる「薄糊」「堅糊」「留糊」の
三種類の糊のうち、初心者には扱いにくい「薄糊」を使わない作り方で解説しています。

薄糊による失敗を避けることができますので、本来の貼り込み作業に比べ、ずっと気楽に
作業していただくことができるでしょう。



  付属の『飾り房』は「自作」するか「購入」するか

筥迫には「びら簪」(市販品)と共に「飾り房」という独特の飾りを用います。
教本ではこの「飾り房」の作り方も含まれておりますが、これもまた細かく複雑な要素
を含んでいます。



教本で解説している飾り房は、専用の房糸を用いて作る「切り房」です。

手作りにこだわりたい方には、この切り房を使った飾り房を作ることにより、
完全手作業の達成感を味わっていただけるものと思います。

しかし、筥迫本体だけを作りたい方、または筥迫を作る時間が限られている方には、
飾り房を作らないことで筥迫作りのハードルは低くなりますので、
別途出来上がりの「飾り房」を使うことをお勧めしています。


そして!
もし途中でわからなくなってしまったり、うまく出来ないことがありましたら
ワンポイントレッスン(有料)もありますので、お気軽にお問い合わせください。



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