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筥迫工房の講習会について

 


〜貼り込みで作る袋物〜



貼り込みとは

現代で「袋物」といえば、ミシンで作った巾着型のものをイメージしがちですが、
かつて日本では「物を入れる(包む)」ものを総称して袋物とよんでいました。

中でも着物に身につける袋物は、煙草入れや印籠などの「下げ物」、
筥迫や紙入れなどの「懐中物」があり、その作り方は「縫う」「貼る」に分かれ、
それぞれの職人が得意の技法を競いながら袋物を作っていました。

筥迫工房では「貼る=貼り込み」の技法を専門としておりますが、この日本独自の
貼り込みの技術は、現代ではほとんど受け継がれておりません。

筥迫工房では、昔の書物や古いサンプルを元にかつての技術を研究し、できるだけ
当時あった技法や考え方を守りつつも、現代で入手できる材料を使い、現代の人の
感覚に合った型に再現することを目的として活動しております。

貼り込みは「カルトナージュ」と同じように、厚紙などの芯材に接着剤を使い、布を
貼り付けていくものですが、縫ったものと区別がつかないほど精密に仕上げていく、
繊細な技が詰め込まれています。

簡単に、効率的に、が良しとされる現代の物作りとは対極にある世界ですが、
じっくりと丁寧に物を作りあげる「手の技」の素晴らしさを、一人でも多くの方に
伝えていきたいと思っております。



端切れを使う、装飾裂を生かす

筥迫工房の講習会では、ご自分でお持ちになった布を使って型を作り上げていきます。
(入門編のみ教材支給)

古い綺麗な着物地は、どんなに小さくても捨てることができないものです。
この講習会では、通常では捨ててしまいがちな小さな小さな端切れを使う型もあります。
大切にためておいた和裂の使い方、柄の効果的な取り方なども指導しています。

また、現在ではほとんど見ることのなくなった「日本刺繍の筥迫」を蘇らせる活動も
行っております。
講習会では「型」を作ることを基本に教えておりますが、番外では刺繍などの装飾裂を
生かす作り方などもご指導いたします。

日本刺繍以外の装飾も可能ですので、是非ご相談ください。
現代においても、かつてのような美しい筥迫や袋物が作られ、広く一般の方々の目に触れる
機会が増えることを願っております。



講習会後の練習も大事です

この講習会では、主催者側があらかじめ制作しておく部品はありません。
全ての工程で受講者が一から自作し、1日で仕上げまでを行います。

「初級コース」までは部品作りなどの作業を一からご指導いたします。
「中級コース」以上の講座では、先に材料を郵送いたしますので、初級で覚えた部品作り
まではご自宅で作業をし、それを持って中級講座に参加していただくことになります。
「上級Cコース」では、中級までに作り込んだ作品(講習会作以外のもの)が課題となり、
「上級Bコース」では、それまでの技術が「承認」された方のみが受講可能となります。

貼り込みの習得には、型の数を作ることが何より大事です。
そのため、講習後にすぐに復習していただけるよう、講習会で支給される材料には余分の
材料が含まれております。
講習会ではたった一つの作品しか作りませんので、ご自宅に帰ってからも繰り返し型を作り、
作業手順や糊の扱いに慣れる必要があります。



より本格的な筥迫を作る

筥迫工房のショップや講習会を訪れるほとんどは、どんな型より「筥迫を作りたい!」
という目的を持っていらっしゃいます。

筥迫工房のネットショップでは、筥迫(縢襠付筥迫)を作るための「教本」を販売して
おりますが、この教本では、婚礼や七五三で使う、初めてで一度きりの筥迫を作る人のために
「一人でも何とか作れる」という内容で解説しております。

「初心者対象」の教本に対し、講習会では筥迫を「中級レベル」として扱っております。
同じ型を使いながらも、昔の職人によって作られた「本格的な筥迫」を目指し、型紙、材料、
作り方を別にした内容でご指導いたします。
それには最低限、入門、初級の貼り込みの知識が必要です。

とりあえず筥迫だけ作りたい方は「教本」で、じっくりと筥迫を学びたい方は「講習会」で、
目的に合わせた筥迫作りを楽しんでいただければと思います。



講習会の詳しい内容は、以下の各リンク先でご説明させていただきます。