貼り込みに適した『細工用アイロン』
貼り込みで使用するアイロンは、常に付けた状態で使うため、消費電力の低い
「細工用アイロン」がお勧めです。
細工用アイロンは、アイロンの先が「コテ」状に細くなっているため、細かい作業が
とてもやりやすいです。
お勧めはクロバーの「パッチワークアイロン」です。
袋物細工は細かい部品作りが多く、長時間つけっぱなしで使用します。
細工用のアイロンは先端が細く突き出た「コテ」状で、消費電力は80Wしかありません。
コテ先が使える「裁縫コテ」も使えますが、「こて」専用のものは、
面が小さいので単独使用には不向きです。
筥迫工房のショップでも販売しておりますが、アマゾンをお使いの方はこちらの方がお安いです。
<ご家庭アイロンを使われる場合>
教本を見てご自宅で作業される方は「ご家庭用アイロン」でもかまいませんが、
その際は「中温」程度に設定します。
指に近い状態で細かい作業をすることが多いので、火傷には十分にご注意ください。
※「講習会」にご持参される場合は、複数で同時に使うため、ご家庭で使われる
一般的なご家庭用のアイロン(1000W以上)は不可です。
お持ちでない方は必ず「レンタル」してください。
貼り込み作業は小さいアイロン台が便利です
『アイロン台』を作りましょう!
貼り込み作業は小さなものがほとんどです。
しかしご家庭でお使いの一般的なアイロン台では大きく、手元近くに道具を置けないので
作業性が非常に悪いことから、是非細工用の小さなアイロン台作ることをお勧めします。
また、貼り込み作業は「糊」を使うため、特に初心者はアイロンもアイロン台も
汚しやすいので、定期的に上の布を張り替えられる物が最適です。
そこで、以下に簡単に作れるアイロン台をご紹介いたします。
好きな大きさで簡単に作れる自作アイロン台を作ってみましょう!
<用意する物>
・ダンボール(40×30cm程度のもの):2枚(薄い物なら3枚)
※「木板」はホッチキスで止められないので不可。
※1cm厚程度のコルクボードを使えばより強度があります。
※講習会などに持ち運びするなら「25×33cm」程度の小さいものがお勧めです。
・フェルト(同サイズ):2枚
※100円ショップの大判フェルト×2枚でOK。
※「ホットメルト紙」を使うので、アイロン台はある程度の硬さがないと使いにくい
ので、クッション性のあるアイロンシートは使わないでください。
・布(ダンボールの2回りほど大きめのもの):1枚
※シーチング程度の厚みの布が最適
・ホッチキス
1)「段ボール」をずれないようにドットライナーで貼り合わせる。
2)大判フェルトを2枚重ね、その上にダンボールを重ねて同じサイズに裁断する。
3)ダンボールの片面にドットライナーを数箇所付けて「フェルト」を1枚貼り、
もう一枚はそのまま上に乗せる。
4)布を一番下に挽き、フェルト面を下にしてダンボールを乗せる。
5)まず左右の布を段ボールに折り返し、図のようにホッチキスを開き、芯が出る側を布に当てる。
その上から強くホッチキスを押して止める。
6)上下の布を折り返して、同じようにホッチキスで止めて出来上がり。
布を引っ張れば簡単に外れるので、布が汚れたらすぐに外して新しい布に貼り替えましょう。
布が重なったところはホッチキスの芯が届きにくいので、角はできるだけ布が重ならない部分が
できるように折りたたむと良いでしょう。